はじめに
あなたがブレイクアウトで勝てない理由は、ポジションが溜まっていない(=優位性がない)場所でエントリーしてるからです。
そもそもブレイクアウトトレードは、ラインを抜けたからエントリーしているわけではありません。ポジションが溜まっていて(=優位性がある)、それらが損切りするタイミング(=エントリータイミング)でたまたまラインを抜けているだけです。
それを後から見て、ライン抜けでトレードしているように見えるから、ブレイクアウトトレードと呼ばれているだけです。
(ブレイクアウトに限らず)トレードで勝つには「値動きの本質」を知ること、「優位性のある状況」を見極めることが重要になってきます。
今回の記事では、
「値動きの本質」
「優位性のある状況」
この2つについて解説していきます。
値動きの本質
値動きの本質を知るということは、価格(レート)が動く理由を知ることです。
価格(レート)が動く理由
価格が動く理由は、
- 売り注文が買い注文より多ければ価格は下がる
- 買い注文が売り注文より多ければ価格は上がる
これだけです。つまり注文が片方に偏れば、価格は一方的に動きます。
注文が偏るタイミング
注文が偏るタイミングは、大衆が損切りするタイミングなのです。
大衆は考えることが同じ→損切りを検討・実行するタイミングも同じ→注文が同じタイミングで大量に入る
という流れです。
※参考記事
ブレイクアウトとは、この大衆が損切りするタイミングで価格がラインを超えるというだけです。
黄色でショート、青色で利食い pic.twitter.com/kopkYPVpgz
— ken@手書きチャートの人 (@ken_fx_trade) 2024年5月22日
別にブレイクアウトを狙った訳ではなくて、結果的にそうなってるだけ。
— ken@手書きチャートの人 (@ken_fx_trade) 2024年5月22日
トレードする際にブレイクアウトなんて考えない
ポジションがどっちに偏ってるか、その偏ったポジションがいつ投げられるか、この2点だけ考えてる
— ken@手書きチャートの人 (@ken_fx_trade) 2024年5月22日
~ここまでのまとめ~
価格が動く理由は、注文が偏るから。
注文が偏るのは、大衆が同じタイミングで損切りするから。
優位性のある状況
FXや相場の世界において優位性とは、 売りと買いが不均衡でどちらか一方に偏りがある状況のことを言います。
偏りが発生していれば、その方向にトレードを仕掛けることで有利な展開になる可能性が高いからです。
偏りが発生してる方向にポジションを持つトレードを優位性のあるトレードと言います。
※例えば売りポジションが買いポジションよりも多い時、「ポジションが売りに偏っている」とか「売りポジションが溜まっている」というような表現をします。
ポジションの溜まり具合(優位性)を推測する方法
ポジションの溜まり具合を考える時に大事なポイントは
この2つです。
1.「いつ」ポジションを保有したのか?→出来高(ティックボリューム)で判断
出来高が増えたということは、そのタイミングで売買をしたが多かったということなので、そこで新規にポジションを持った人も多かったという推測ができます。
※あくまで推測です。絶対ではありません。
~ここまでのまとめ~
出来高が増えているタイミングは、新規でポジションを持った人が多い可能性が高い
2.そのポジションはまだ保有しているのか
1で推測したポジションがまだ保有しているのか、既に解消されているのか、を考えます。
という感じで選択肢が分かれます。
ポジションが保有しているor解消されているの判断は、自分の主観で判断する必要があります。1のタイミングで保有したとして、現在までの値動きを見て、自分ならまだ保有しているのかそれともどこかのタイミングで撤退しているのか、を想像します。
ここばっかりは、値動きの過程を見ないと判断できないので、個人の主観が重要になります。日頃からチャートを見て訓練を積む必要があります。
~ここまでのまとめ~
出来高が増えたタイミングでポジションを持ったとした場合、現在までの流れのなかでポジションをすでに解消したのか、まだ保有しているのかを考える(想像する)。
※参考記事
まとめ
今回の記事では、
- 値動きの本質
- 優位性のある状況
について解説しました。
ブレイクアウトとか押し目買いとか、そういう「型」にとらわれず、値動きをシンプルに追いかける方が、トレード成績の安定に繋がると思います。
大衆心理やポジションの偏りを見つけることは難しいですが、挑戦する価値はあると思いますよ。
※参考記事※
→【FX能力向上講座】相場観を鍛える!簡単トレーニングで見えた成果