【FX中級者講座】大衆心理の読み方とその活用方法

 

FXで利益を出すには大衆心理を読んでトレードするのが良いと言われています。でも、実際に大衆心理ってどうやって読むの?という疑問が出てきますし、そもそも大衆心理って何?って思っている人もいるでしょう。

 

そこで今回は、

 

  • 大衆心理とはなにか
  • 大衆心理の読み方

 

をお伝えしていきたいと思います。

 

 

大衆心理とはなにか

 

大衆心理の定義

 

大衆心理とは、負け組の思考・心理である、と私は定義付けてます。

 

金融市場は大多数に利益を与えるようにはできておらず、その結果、株価が調整される際に、典型的な投資家(多数派)が駆逐される一方で、優れたトレーダー(明らかに少数派)は生き残り、株価が最終的に上昇時転じる時に十分な仕込みができるのである。プロは平均的な投資家を間違ったサイドに追いこむことに秀でている。初心者が買いたい時はプロが売りたい時でなのある。初心者がもう駄目だと思って売りに回る時に、プロは初心者から積極的に買いとって、初心者の苦しみをやわらげるのである。

書籍「デイトレード」より引用

 

デイトレードの一節でも述べているように、相場において大衆は勝ち続けることができません。

 

また、私自身のこれまで負けてきた経験から、大衆(負け組)は、

 

  • ポジションの取り方が下手(タイミングが悪い)
  • 常に含み損を抱えている

 

という特徴があると認識(私が勝手に定義)しています。

 

この負け組の特徴を前提に大衆心理を読むわけですが、そもそもなぜ大衆心理を読む必要があるのか、を先にお伝えします。

 

~ここまでのまとめ~

大衆心理とは、負け組の思考・心理である

大衆(負け組)は、ポジションの取り方が下手で常に含み損を抱えている

 

大衆心理を読む理由

 

大衆心理を読む理由、それは大衆の損切り注文にタイミングを合わせて自分がエントリーするためです。

 

トレードで利益を出すには、相場が動き出すタイミングでポジションを持てるようになることが重要なのですが、その動き出すタイミングの1つに「大衆が損切りする時」があります。

 

大衆が損切りするタイミングでエントリーできれば必ず勝てるということはありませんが、少なくとも負けにくくはなります。

 

自分が有利な状態でトレードを進めるために、大衆の心理を読むことは有効な手段となります。

 

 

※注意

大衆心理を読むとは負け組の損切りタイミングを読むということですが、これだけで勝てる訳ではありません。

勝つためにはそれなりに変動幅(ボラティリティ)が必要ですが、相場が大きく動く日は頻繁にあるわけではありません。

大衆の損切り注文が偏ってたとしても、それでどのくらい動くかは分かりませんし、どれくらい損切りされれば何pips動くとかも予測不能です。

大衆心理を読むのは、エントリーのきっかけを掴むためなのです。

 

~ここまでのまとめ~

大衆心理を読むことでエントリーのきっかけ(タイミング)を掴む

 

大衆心理の読み方

 

大衆心理の読み方は、ポジションの偏りがあることを把握した上で、そのポジションを持ってる人が、相場がどう動けば、苦しいと感じるのか、どのタイミングで損切りをするのか、ということをイメージしながら相場の動きを追っていく、というやり方になります。(そのポジションをもってる人=自分と置き換えると想像しやすいです)

 

ポジションを持った位置・タイミングを推測する

 

大衆心理を読むには、大衆がどの位置・タイミングでポジションを取ったかを推測する必要があります。

そのやり方は下記の記事に書いてありますので、そちらをご覧ください。

 

fukugyoucho.com

 

今回は下記の画像の2つの矢印の部分で、大衆(=自分に置き換える)はショートポジションを持っていると推測します。

 

矢印の位置・タイミングでショートポジションを持ったと推測する

 

※大衆心理はエントリーのタイミングを図るために使いますが、その前段階である状況の把握(優位性の確認=ポジションの偏りの有無)は必須です。

 

~ここまでのまとめ~

大衆がどこで、どのタイミングでポジションを持ったかを推測する

※詳しくは下記記事を参照

ポジションの偏りを見つける方法

 

大衆の気持ちになり値動きを追いかける

 

もう一度下記の画像をご覧ください。

 

あなたが矢印の位置タイミングでショートポジションを持った場合、どんな値動きになることを期待してエントリーしたでしょうか?

 

自分が矢印の位置・タイミングでショートポジションを持ったと考える

 

私なら次の黄色線のような値動きを期待してエントリーをします。

黄色線をイメージしてショート

 

こういう値動きを期待してポジションを持ったが、イメージを違う動きをしていました。そのイメージが違ったと認識した後、大衆が(自分なら)どこで損切りするのかを考えます。

 

今回の場合だと、大衆は(=私なら)3つ目の山が出来たときに(赤丸)の場所で損切りするだろうと推測しました。

 

この大衆が(=自分なら)損切りするであろう場所が、エントリーポイントになるのです。

 

自分なら損切りするであろう場所がエントリーポイントになる

 

このような損切りするであろう場所でエントリーすると、その後上手くいくことが多いです。

 

損切りするであろうポイントでエントリーした後は伸びやすい

 

~ここまでのまとめ~

大衆の気持ちになり値動きを追いかける

自分が損切りするであろう場所がエントリーポイントになる

 

損切りポイントでのエントリーが伸びる理由

 

損切りは連鎖する

 

含み損を抱えている大衆は時間が経過するにつれてポジションを投げていく(損切りする)傾向があります。

 

あなたも経験したことあるかもしれませんが、含み損を持っている状態って気分悪いですし不安になったりもしますよね。人間の脳はその状態を本能的に嫌がるので、そのモヤモヤした気持ち・感情を解消するために損切りを執行するんです。

 

そしてその損切りでチャートが動き、その動きを見て他の大衆も損切りをします。その影響でまたチャートが動き、まだ損切りしていない大衆が損切りをしていきます。このように、損切り損切りを呼び、注文が偏り相場が一定方向に進んでいきます。

 

下記のチャートを見て下さい。

 

赤丸の価格やタイミングでエントリーした人は、赤矢印付近から撤退(損切り)し始めます。その損切りがチャートを動かし、それを見た人がまた損切りをして、チャートが動くのです。

 

 

人によって損切りしたいと思うポイント(=エントリーポイント)は違う

 

あなたが大衆(負け組)側の人間だとしたら、どのタイミングで損切りしたくなるでしょうか?

 

どのタイミングで損切りしたくなるかを考える

 

上の画像の下落の流れの中に、あなたが損切りしたくなるポイント・タイミングがあると思うので、そこに印をつけておきましょう。そこがあなたの気質・性格に合ったエントリーポイント・タイミングになります。

 

~ここまでのまとめ~

人によって損切りポイント(=エントリーポイント)は違う

 

損切りしたくなるポイント・タイミングで自分に合うトレードスタイルが分かる

 

人によって痛み(含み損を抱えた時の苦しみ)の感じ方対する許容度が違うので、損切りするタイミングも変わってきます。そのタイミングによって、向いてるトレードスタイルはある程度分かってくると思います。

 

 

①は、損切りの決断が早いため、損失額は小さく抑えられますが、損切りの数が多くなるタイプ。利益になったポジションをしっかり伸ばしていければトータルでプラスになりやすいです。いわゆる損小利大型です。

 

②は、しっかりと下がったことを確認してから損切りしているため、トレンドを後ろから追いかけるタイプです。そのため利益が乗ったら素早く利食いをしていく方がトータルでプラスになりやすいです。いわゆる高勝率型です。

 

③は、一番最後に損切りしているため、高値掴み・安値掴みをしやすいタイプです。これらの人は損切りの波に乗るよりも、損切りが出尽くした後に逆方向に仕掛ける方が向いている気がします。いわゆる逆張り型です。

 

これは、どれが良いとか悪いとかではないです。どのタイプにもメリット・デメリットはあります。ただ、自分に合うトレードスタイルの方が勝ちやすくなるという話です。

 

~ここまでのまとめ~

自分の損切りポイント(=エントリーポイント)に合うトレードスタイルがある

 

まとめ

今回の記事をまとめると、

 

  • 大衆心理とは、負け組の思考・心理である
  • 大衆心理を読むことでエントリーのきっかけ(タイミング)を掴む
  • 大衆の持っているポジションを推測し、大衆が損切りしたくなるポイントがエントリーポイントになる

 

となります。

 

トレードで勝つということは、自分に割安でポジションを売ってくれる人と、自分のポジションを割高で買ってくれる人を探すことです。

 

大衆心理を読むということは、それらの人を探すことであり、自分のトレードを優位に進めるために必要な能力なのです。

 

大衆心理を読めるようになりたい人は、行動経済学の勉強をおすすめします。

有名な「プロスペクト理論」も行動経済学の理論の1つです。

 

【FX中級者講座】超重要!覚えておきたい投資の心理学(行動経済学)

 

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