はじめに
今回の記事は、私が実際にやってみて効果があったなと感じる、「相場観を鍛えるトレーニング」を紹介します。
トレーニングと言っても、難しいことはしません。誰でも簡単にできます。
毎日ほんの少し時間と手間をかけるだけ。毎日続けていれば自然と身に付いていきます。
そもそも相場観とは?
相場観の定義
そもそも相場観とは何か?という話ですが、私は「相場の変化(異常)に何となく気づける感覚」と定義しています。
この何となくってところがポイントで、「あれ?トレンド終わったっぽい?」とか、「こっから上がりそうだな」っていうのが、ふわっと読み取れる感じです。
「明日、雨降りそうだなー」とか「朝が少し冷たくなってきたから、もうすぐ秋がくるな」のような、天気や季節の移り変わりに気づく感覚に近いです。
~ここまでのまとめ~
相場観とは、相場の変化(異常)に何となく気づける感覚のこと
相場観を鍛えるトレーニング
チャートを手で書く
今回紹介する、相場観を鍛えるトレーニング方法は、チャートを手で書くというものです。
ポイントは、
- 毎日
- 決まった時間に
チャートを書くことです。
手書きチャートで得られる効果
相場の変化に気づくことができる
このトレーニングの大事ポイントは、毎日同じ時間帯に書くという所です。
毎日同じ時間帯にチャートを見て書くからこそ、変化やその前兆に気付くことができます。言ってみれば、チャートで定点観測をしているわけです。
自分の目線をフラットに保てる
チャートは見る媒体(主にスマホ、PC)で見え方が異なります。
スマホ、PCの他に手書きのチャートを見ておくことで、色んな視点から相場を捉えることができます。
その結果、バイアスがかかるのを防ぎ、フラットな状態で相場を観察することができます。
相場に対してフラットな目線でいられるので、認知のクセを矯正するのにも役立ちます。
※参考画像→下記は全てドル円の週足チャート(2024/06/16時点)です。
上記は、じチャートですけど、見え方(受け取る印象)が違いませんか?
複数の媒体でチャートを見ることは多角的にチャートを見ることにつながり、結果としてフラットに相場を見ることができます。
手書きチャートにはこのようなメリットもあるのです。
~ここまでのまとめ~
チャートを手書きすることによる効果
- 相場の変化に気づく
- フラットな目線で相場が見れる
その他のトレーニング方法
他にも相場観を鍛えるトレーニングがあるのか、ネット調べてみたところ、次のようなものがありました。
以下ネットにある情報※テキストベースの情報のみ(動画・音声媒体のものは調べてません)
- チャートとCOT(IMMのポジション)を組み合わせて分析する。
- シナリオを立てて値動きを追いかけ、その後答え合わせをする
- 価格を毎日ノートに記入する(手書きが良い)→場帳をつけると同義
- 商品市場や株式市場等他のチャートも見るCMEの出来高をチェック、記録する
色んなやり方がありました。どれが正しいとか間違いとかはないと思いますので、自分に合うものをやってみればいいと思います。
相場観を鍛えるために最も大事なこと
相場観を鍛えるために最も大事なこと
今回、複数のトレーニングを紹介しましたが、どのトレーニングをやるにしても共通して言えることがあります。
それは毎日続けるということです。
一つ一つの作業自体は簡単なんですけど、効果が現れるのって半年後とか1年後とかです。その効果を感じれる前に辞める人がほとんどです。効果が見えない中で続けるのは、めちゃくちゃキツいですからね。
続けられる(楽しめる)トレーニングを選ぶ
トレーニングを続けられるかどうかは、トレーニングを楽しめるかどうかがポイントになります。
手書きチャートでもノートつけるでも、下の写真のように溜まっていく類のものは、達成感も生まれるので割とおすすめできます。
後は、毎日の様子をブログとかツイッターとかにUPするのもアリです。いいねが貰えたりすることもあるので、それが励みや続ける力にもなります。
1/10のドル円日足 pic.twitter.com/WSedtWKqAl
— ken@手書きチャートの人 (@ken_fx_trade) 2023年1月10日
~ここまでのまとめ~
トレーニングは毎日継続することが大事。
毎日継続できるように楽しめる工夫をする。
まとめ
今回の記事をまとめると、
- 相場観とは、「相場の変化(異常)に何となく気づける感覚」
- 相場観を鍛えるには手書きチャートがおすすめ
- 相場観を鍛えるには、トレーニングを毎日継続することが大事
となります。
十分に練習することで、意識して考えることなく、ある結果を予測させるきっかけを捉えられるようになる。
複利で伸びる1つの習慣 p76より引用
上記は習慣に関する本からの引用ですが、トレードに関しても通ずるものがあります。
毎日チャートを手書きすることで、次の値動きが何となく見えたり、その兆しに気づくことができるようになります。
そこにたどり着くまでは長く大変かもしれませんが、勉強でもスポーツでも仕事でも、地味なことを継続できる人が強いんです。FXも例外じゃありません。
千里の道も一歩から。
まずは、チャートを手書きするところから始めてみませんか?
手書きチャートには、下記の方眼用紙がおすすめです。