はじめに
チャートパターンを覚えても勝てない理由は、ポジションの溜まり具合を考えていないからです。
チャートパターンを使ってトレードするためには、チャートパターン形成の過程でポジションが溜まってることが前提となります。
この前提が頭から抜けていると、チャートパターンを使ってトレードをしても損失が増えていくだけです。
この記事では
- チャートパターンが教科書通りに動くための条件
- ポジションの溜まり具合を推測する方法
について書いていきます。
チャートパターンが教科書通りに動く条件
チャートパターンが教科書通りに動くにはチャートパターンが完成されるまでにある程度のポジションが溜まってる必要があります。
ポジションが溜まる⇒チャートパターンが出る⇒ポジションを持ってる人がパターンどおりの行動(決済)をする⇒パターン通りに動く
という流れです。
逆にポジションが溜まってなければ、チャートパターンがでても反対に動いたり、レンジになったりするのです。
経験ありませんか?チャートパターンが出たからエントリーしたけど全然動かずレンジになったこととか。あれは大体参加者が少ない時にポジション持ってるだけなんですよ。ポジションが溜まってなければチャートパターンが出たとしても教科書通りに動いてはくれません。
~ここまでのまとめ~
チャートパターンは、ポジションが溜まっていなければ教科書通りに動かない
チャートパターンが教科書通りに動く理由
チャートパターンが出ると利益が出てる人は利食いをしたくなるし、建値の人は撤退したくなるし、含み損の人は損切りを検討する。
このように、チャートパターンが出るとポジションを持つ人は撤退を考えるのです。
チャートパターンを利用してトレードをするならそもそもポジションを持ってる人がいるのか、を考えなくてはいけないのです。
逆にパターンが出ててもポジションを持ってる人がそこまでいなければパターン通りの動きは出づらいです。
~ここまでのまとめ~
チャートパターンが出ると、ポジションを持っている人は撤退し始める。
ポジションの溜まり具合を推測する方法
ポジションの溜まり具合を考える時に大事なポイントは
この2つです。
1.「いつ」ポジションを保有したのか?→出来高(ティックボリューム)で判断
出来高が増えたということは、そのタイミングで売買をしたが多かったということなので、そこで新規にポジションを持った人も多かったという推測ができます。
※あくまで推測です。絶対ではありません。
~ここまでのまとめ~
出来高が増えているタイミングは、新規でポジションを持った人が多い可能性が高い
2.そのポジションはまだ保有しているのか
1で推測したポジションがまだ保有しているのか、既に解消されているのか、を考えます。
という感じで選択肢が分かれます。
ポジションが保有しているor解消されているの判断は、自分の主観で判断する必要があります。1のタイミングで保有したとして、現在までの値動きを見て、自分ならまだ保有しているのかそれともどこかのタイミングで撤退しているのか、を想像します。
ここばっかりは、値動きの過程を見ないと判断できないので、個人の主観が重要になります。日頃からチャートを見て訓練を積む必要があります。
~ここまでのまとめ~
出来高が増えたタイミングでポジションを持ったとした場合、現在までの流れのなかでポジションをすでに解消したのか、まだ保有しているのかを考える(想像する)。
※参考記事
まとめ
今回は、
- チャートパターンが教科書通りに動く条件
- ポジションの溜まり具合を推測する方法
について解説しました。
チャートパターンを利用するするトレードは、他の相場参加者のポジション動向を推測する力が必要で、これは経験を積むしかないと思います。
ただ、トレーニングを継続していけば何となく読めてきますので、諦めずに日々やるべきことに集中しましょう。
※参考記事※