トレンドの定義
トレンドとは、偏った行動が積み重なって出来た過去の値動きのこと
トレンドの構成要素は次の3つからなる。
- 偏った行動
- 積み重なっている
- 過去の値動き
「偏った行動」とは
行動とは注文のことを指す。行動には売りと買いのどちらかしかない。
つまり「偏った行動」とは、「売り」もしくは「買い」どちらかに注文が集中しているということになる
「積み重なる」とは
「積み重なる」とは、一定期間継続することを意味します。「一定期間」とは数分、数時間から数日、数週間など切り取る時間軸によって様々です。
例えば、上昇トレンドなら、
価格上昇が一定期間継続する=買いという行動が一定期間積み重なる
となります。
「過去の値動き」とは
「過去と値動き」とは、文字通り、過去の値動き(結果)という意味です。
つまりトレンドとは、あくまで過去の結果であり、この先も続くという保証はなく、ましてや未来を教えてくれるものではない。
過去の値動きを振り返って、「あの動きはトレンドだった」と分かるだけ。トレンドが出ている最中にトレンドだと(少なくとも私は)気づけないのです。
※トレンドとは相場の方向性である、というのをネット上で見るが、「方向性」という言葉だと、未来もその方向に進むというニュアンスが含まれてるように受け取ってしまうので、トレンドの定義に「方向性」という言葉を使わないことにした。
トレンドとは過去の値動きであって、これから先の未来を示唆するものではない
ということが何よりも重要と捉える。
トレンドフォローはできない
トレンドが過去のものであり、トレンド中にトレンドを認識できないとすると、トレンドフォローはできないこととなる。
※できないと言いきれないが、難易度が高い。
トレンドに乗るトレードって、タピオカ屋が流行る前にタピオカ屋を始めることと同じなんだよな。後から入ってくる物は利が薄いし、というか利が薄いで済めばいいし大抵は損する
— ken@手書きチャートの人 (@ken_fx_trade) 2024年2月25日
それよりは、トレンドが終わった後の反動を捉える方が難易度は低い。
毎日チャートを観察していればトレンドのピークを何となく感じられる。
チャートはマネーの動きの足跡とでもいうべきものである。チャートは嘘をつかない。トレーダーにとってマーケットは患者なのであり、チャートは患者の内部を映し出すレントゲン写真なのである。
「デイトレード」より引用
大衆はトレンドのピーク後に入ってくる
過去の自分がそうだったように、大衆はトレンドがピークを迎えた後に、その方向のポジションを持つ。
そのようなポジションは、その後反転する時の燃料になるのでそれを利用する。
初心者が買いたい時はプロが売りたい時なのである。初心者がもうダメだと思って売りに回る時に、プロは初心者から積極的に買いとって、初心者の苦しみをやわらげるのである。
デイトレード p65
まとめ
- トレンドとは、偏った行動が積み重なって出来た過去の値動きのこと
- トレンドが出ている最中は、トレンドに気付くことはできない
- トレンドフォローはできない(難易度が高い)ので、狙わない
- トレンド終了後の反動を取りに行く方が楽
※本記事は、個人の解釈・認識を忘備録として書いてあるだけです。ここに書かれていることが正解ではないですし、考え方・やり方は人それぞれです。
※投資判断・実行は必ず自己責任でお願い致します。