【自己啓発系のおすすめ本】エッセンシャル思考~自分の時間が取れないビジネスマン必読の一冊~

はじめに

 

忙しくて自分の時間が取れないビジネスマンにおすすめしたい本、それが「エッセンシャル思考」です。

 

 

この本は、時間管理術や物事を要領よく進めるテクニック本ではありません。

 

ざっくり言うと、

 

  • 優先順位を付ける(選ぶ)
  • 人の頼みを断る(捨てる)

 

などを実践することで、「自分の時間」を確保し、「やるべきこと」に集中し、「最大の成果」を上げることができるというものです。

 

本書はいわゆる自己啓発本に分類されます。

 

エッセンシャル思考は、より多くのことをやりとげる技術ではない。正しいことをやりとげる技術だ。もちろん、少なければいいというものでもない。自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのが、エッセンシャル思考の狙いである。p22

 

本書を読めば、他人の期待に振り回されず、自分に正直に生きる方法が見つかるだろう。より効率良く生産的になり、仕事もプライベートもこれまでよりずっと充実するはずだ。p39

 

  • やることが多くて自分の時間が取れない
  • 優先順位が付けられない
  • 人の頼みを断れず、一向に仕事が終わらない

 

そんな悩みを抱えているビジネスマンにはぜひ読んでほしい、至高の一冊です。

 

 

エッセンシャル思考とは

 

エッセンシャル思考を簡単に説明すると、

 

物事に優先順位をつける(選択する)

それ以外を捨てる

 

このような思考を持ち実践することです。

 

エッセンシャル思考とは、人生のクローゼットを整理するしくみのことだ。思い切って一度やれば終わりというものではないし、月に一度のイベントでもない。クローゼットをきれいに保つには、そもそも散らからないしくみづくりが不可欠。つまり仕事や用事を頼まれるたびに、イエスかノーかを正しく決めることが必要だ。そのための確固としたルールが、エッセンシャル思考なのであるp38

 

より少なく、より良く

 

エッセンシャル思考の本質は、「より少なく、より良く」という言葉に凝縮されます。

 

自分にとってとても大切なものだけを選ぶことは、重要なものに対して多くのエネルギーを注げるようになることを意味します。

 

ただ減らすことだけではなく、減らしながら価値をあげることこそがエッセンシャル思考なのです。

 

編集の技術は、ただ減らすことにあるのではない。減らしながら、価値を増やすのだ。

~中略~

同じように、自分の仕事や生き方を編集すれば、その成果をいっそう高めることができる。本当に重要なことにエネルギーを集中できるからだ。余分なものを削ってこそ、重要なものを生かす余地が生まれる。p196

 

エッセンシャル思考の人は、仕事を減らすことによって、より多くを生み出す

エッセンシャル思考 p236より引用

 

優先順位をつける(選ぶ)

 

明確な基準を作る

 

優先順位をつけるためには、明確な基準がないとできません。

 

エッセンシャル思考実践の第一歩は、その基準を作ることから始まります。

 

ただ基準を作るためには、自分の中の「大事なもの」と真摯に向き合う必要があります。

 

次々とやってくるタフな選択から私たちを守ってくれるのは、「自分にとって本当に重要なのはこれだ」という確信である。p167

 

優先順位づけは現代の必須スキル

 

選択肢が多い現代では、沢山の決断を迫られます。そのため優先順位をつけることができないといけません。

 

自分で優先順位をつけられないということは、他人に都合よく使われることと同義です。

 

自分の人生を他人に委ねないためにも、選ぶことから逃げてはいけないのです。

 

自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまう。p27

 

厳しい基準を設けるというその行為は、間違いなくあなたに自由を与えてくれる。他人や世の中や偶然に決められるのではなく、自分自身で選ぶ自由だ。「仕方なく」選ぶのではなく、「選びたいから」選ぶ自由だ。p135

 

選ぶ能力は誰にも奪えない。ただ、本人が手放してしまうだけだ。

エッセンシャル思考 p53より引用

 

捨てる

 

必要なものを選ぶことは、それ以外のものを捨てるということです。

 

やってみたら分かると思いますが、「捨てる」ってかなり難しいです。

 

でも不要なものを捨てなければ、本当に大切なものに力を注ぐことはできません。

 

万物の大半はほとんど価値がなく、ほとんど成果を生まない。少数のものだけが非常に役に立ち、大きな影響力を持つ。p58

 

人生や仕事においても、いちばん重要でないとわかっているのに、なかなか捨てられないことがある。捨てるには、努力が必要なのだ。p37

 

仕事や人生の決定打となるブレイクスルーは、不要なものを切り捨てることから始まるのだ。p149

 

断る

不要なものを捨てるとき、相手に「ノー」と伝える必要がある場合があります。

 

相手との関係性を気にして「ノー」と言えない、と思っている人がいますが、それは間違いです。

 

断ることは、相手を拒絶するものではないし、関係性を壊すものでもありません。

 

また、伝え方を工夫することで、相手に優しく「ノー」を伝えることだってできます。

 

逆に断ることができないと、自分の時間を自分のために使うことができなくなります。

 

断る勇気を持ちましょう。

 

不要なことを捨てるためには、誰かにノーを言わなくてはならない。しかも、頻繁に。なるべく相手を傷つけず、うまく頼みを断るためには、勇気と思いやりが不可欠だ。p43

 

エッセンシャル思考の人は、境界線を上手に利用する。一線を引くことで自分の時間を守り、他人からのよけいな干渉を防ぐのだ。

はっきりとした線引きがなければ、他人はどこまで踏み込んでいいかわからず、どんどん侵略してくる。いちいち対応していたら、自分の大切なものが見えなくなってしまう。p208

 

自分という資産を守る

 

エッセンシャル思考とは、少ない労力で最大の成果を上げることです。

 

真面目な人・一生懸命な人ほど、自分を蔑ろにしてしまう傾向があります。

成果を出すために頑張ることは大事ですが、体を壊してしまっては意味がありませんし、休めていない体や脳では大した価値を生み出せません。

 

しっかり休むこと、これもエッセンシャル思考の重要な要素です。

 

私たちの最大の資産は、自分自身だ。

自分への投資を怠り、心と体をないがしろにすると、価値を生み出すための元手がなくなってしまう。p121

 

活動的で向上心あふれる人にとって、自分を酷使するのは苦痛でも何でもない。本当に難しいのは、働きすぎないように制御することだ。

エッセンシャル思考 p122より引用

 

たっぷり眠ろう。そうすれば洞察力が高まり、発想が広がり、より少ない時間でより良い成果を上げることができる。

エッセンシャル思考 p131より引用

 

まとめ

 

時間は有限の資産です。

 

エッセンシャル思考は、その時間という限られた資産を、上手に使うための指南書となります。

 

毎日忙しくしているあなたも、1日の中でどこかに「自分の時間」を作ってみてください。そしてその時間の中で、本書を読み進めていくことをおすすめします。

 

仕事が忙しくなればなるほど、考える時間を確保することがより必要になる。生活がノイズに満ちてくればくるほど、静かに集中できるスペースがより必要になってくる。

エッセンシャル思考 p92より引用

 

1日に2時間でも、1年に2週間でも、あるいは毎朝5分でもいい。忙しい日常から離れ、自分だけでいられる時間を確保しよう。

エッセンシャル思考 p94より引用